感染日記(1日目)

感染した。

今まで他人事だと思っていたけど、ついに自分の番がやってきた。

 

なぜ、そんなことをブログに書き始めたかのかと問われると、

自分でも答えはわからない。

だけど、自宅療養の一週間で、自分がどう感じ、考え、気持ちに変化があるのかを観察したい気分に襲われた。

だから書いてみようと思う。

 

 

まず、一日目。

 

僕の療養先は実家だ。そして5畳程度の部屋で隔離されている。

24歳の僕は、半月後に一人暮らしを控えている。

仕事はITエンジニア職であり、出社とリモートの両立が可能。

ある程度、ワークライフバランスの融通はきく方だと思っている。

 

休日は、映画を観るか、友達と飲みに行くか、デートするか。

まあ、デートは最近してないけど。。

 

最近は、一人暮らしの準備があり充実していた日々を送っていた。

入居先も決定し、内見をしようとしていた矢先、陽性反応が出た。

 

 

まずは、職場に連絡した。

みんなに迷惑かけてしまったけど、幸いpcは持ちかえっていたので、

月曜からテレワークができる。

 

次に、不動産屋さん。

ずっと思っていたけど、僕の担当の人は、人が良すぎる。

すんなり、内見の日程調整をしてくれた。

 

そうして、やることを済ませると、

もうやることがない。

 

そして、外に出ることが許されない状況下で暮らすのは、

あまりにつらいことが分かった。

 

前に好きだった子が、同じく感染した際、

「世界から隔離された気分になった。自分は必要とされていなくて、ひとりだけ違う世界にいるように感じたの。それから泣きながら色んな人に電話とかしてたの」

 

って、話を聞いた時、「大袈裟だなあ。。でも、ちょっとかわいいなあ。。」

とか、思ってバカにしてた。

でも、その子が言っていたことはあながち間違いではなかった。

 

世界から自分だけ切り離された気分になる。

部屋から出れないし、部屋は北側にあるから、光も浴びることができない。

そうすると、暗い気分になり、朽ちる木々のように、萎んでいくのみ。

 

ああ、あの子に電話したいな。

そしたら、「あの時の話、本当だったね。」とか言って、絶対に話が盛り上がるのにな。

 

ああ。結構好きだったのにな。。

 

 

孤独は色々思い出させるな。。